第493回 友里征耶と客を斬る その6同伴男性の心境がわからない

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  • 2004年12月2日(木)
こんな事を書くとまた一部の方に怒られるかもしれませんが、
皆さん、同伴カップルを見てどう思われますか。
同伴ホステスは
派手なセンスの悪いドレスなりスーツを
皆打合せしたかのように着込んでいます。
一般客は羨望ではなく
どちらかというと見下した眼で見ているのが
わからないのでしょうか。
店側も軽く見るのでしょうか、
レストランなどでも入り口付近か、
ホール中央の晒し席に案内されるケースが多いはずです。
店側もそれなりに判断しているのです。

では、なぜ同伴のホステスは、
見た瞬間一目でわかるあのような服装をしているのでしょうか。
男性と食事をするのですから
普通の格好をすればいいと思うのですが、
派手でプライベートでは着られないような衣装で
待ち合わせをしています。
つまり彼女らの制服のまま飲食店へ行っています。
食後に店に同伴するから着替えなくて楽だ、
ということかもしれませんが、もう一つ裏読みしてみました。

私が思うに、
わざと自分は同伴ホステスだとPRしているのではないでしょうか。
相手の見た目パッとしない男性には失礼かもしれませんが、
普通の服装ではマジなデートと間違えられる。
ということは自分の趣味を疑われる。
本当はこんなオジサンと飯など食べたくないのだ。
自分のプライドにかけて、
こんなオジさんと本心でデートしているわけではない、
あくまで同伴と言う営業で付き合っているだけだ
と対外的に訴えているのではないでしょうか。

よって、食事を奢るだけでなく、
同伴追加料金を払ってまで
上辺だけなびいている女性に気を使っている
初老近くの男性に私は疑問です。
そしてその食事の支払いに加えて、
同伴料金やクラブ代まで自腹を切っている人は
ほとんどいないでしょう。
中小企業のオーナーだけでなく、
大企業のサラリーマン役員に至るまで、
これらの活動をしている方たちは
ほとんど会社経費で落としているのが現状です。

つまり世間は、自腹ではなく
しかも腹の中では舌を出しているかもしれない女性を連れ立って
銀座などの店へ来ている二人を見て、
馬鹿にすれども羨ましがる人は少ないということです。
経費を使わなければ、
若いかどうかは別にして女性と食事や会話が出来ないと
自らPRしている同伴カップル。
かなり投資をして、最終目的を達せる客もいるかもしれませんが、
自分の女性に対する甲斐性のなさを暴露しているだけのことと
私は思ってしまうのです。
また、同伴カップルが多いだけで店の雰囲気は落ちていきます。
彼ら経費族は、世間体をまったく気にしない、
良く言えばおおらかな人、
はっきり言えば鈍感な人ではないでしょうか。

同伴カップルかどうかは、
二人の雰囲気に違和感があるので直ぐわかります。
一般人はその存在と入店を嫌っています。
店側も見下しているのですが、
大事な売り上げに寄与しますから拒絶するわけにはいきません。
それでも日航ホテルをはじめ
この手のカップルが待ち合わせしている光景をよく目にします。
同伴をされている男性に敢えて言わしていただくならば、
世間の見方はシビアです。
自腹なら未だしも、経費で落とすのは税法上も問題があります。
経費に頼らない女性とのお付き合いを覚えるか、
自腹の範囲で知り合いの男性と居酒屋へ行くことをお勧めします。