第445回 とあるサイトへ一言二言 4

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  • 2004年10月15日(金)
「サンパウの支店と本店の価格を比較する意味がない」

「契約料、地代、海外から仕入れる素材・・・
あるいはブランド確立のためなど
本国に比べて日本の支店が高級にならざるを得ない理由は
いくらでも考えられます。
また他の高級店と比べて、法外だとは思いません。
あの内容なら、あの値段でも多くの人が納得するでしょう。
それは、やはり他店とのバランスから考えても
それがおかしくはないからです。」

うーむ、私の文の読解が悪いですね。
稚拙な文章だからいけないのでしょうか。
グラナダの社長は、サンパウ本店へ行って、
その料理を含めたコンセプトに感動して、日本へ支店を出すよう
シェフを1ヶ月説得したと雑誌などで述べています。
つまり、その言葉を真に受けるならば、
あの雰囲気や価格構成、そして肝心な料理も再現するよう
努力しなければならないと私は考えるのです。
ただ2つ星というネームバリューだけに感動したのなら、
サイト主宰者である彼女のいうことはわかりますが、
そうではない、コンセプトだと明言して宣伝したのです。
サンパウの魅力は、あの雰囲気、料理です。
そしてそれに見合った価格とのバランスも大切でしょう。
鶏と卵ではないですが、どちらを最初に持ってくるかです。
再開発ビルに何としても出店したい、というのが前提ならば、
地代や契約料、その他諸々で
確かに本店より高くなるのは当たり前です。

そうではなく、
本店に感動しそのコンセプトを大事にしたいならば、
本店もバルセロナから車で飛ばして40分の港町。
本店と同じ満足度を客に与えたいならば、
それなりの地代の立地を考えるべきです。
その努力なく、
既に最初から「旧東急百貨店跡地」への出店、というのが
第一になっているのですから、
「サン パウ」の名前やミシュランの星数だけが
必要だったのではないでしょうか。
それこそ、女性シェフに失礼ではなかったかと考えます。

価格は他の高級店と比べて法外に高いわけではないでしょうが、
料理内容を比較すると法外ともいえるほど高すぎます。
しかも、本店は瀟洒な店ですがグランメゾン系ではないのです。
支店の料理も、姿かたちは似ていますが、
質や味は本店とは違うもの。
満足される方は若い女性をエスコートしている
経費族オヤジだけではないでしょうか。
食材やワインも輸送費を考えても
あまりに高すぎる値付けとなっています。
あのワインは船で来ていますから、
輸送費はたいしてかからないのです。
すべてに、地代や店構え、規模を拡大しすぎた、といった
出資金、固定費の増大が原因と考えます。
よってあの価格で満足する、納得する客が多いとは思えません。
夜に訪問して食べたのでしょうか。
行ったとしても自腹でない? 
私も自腹でなければ、価格を考えなければ不満はありません。
「サン パウ」は最近評判にもなりませんし、
予約が難しいといった話もまったく聞きません。
納得してリピートする客が少ない証左といえるでしょう。
あの豪華な建屋に惑わされてはいけません。


「有名シェフが高級外車に乗ってどこが悪いか」

乗ること自体は本人の自由ですから
そのことを言っているのではありません。
ちょっと有名になって支店を出す、
スポンサーがついて客寄せパンダとして広告塔になる。
ここまではまあそんなに問題ないのですが、
結果、店の料理は悪くなり値段は高くなり、CPは落ちる。
得意としていないショコラや和菓子も
あたかも本人が造っているように宣伝して
客寄せしてあまりに高い値付け売り出す。
本人は芸能人というか文化人気取りで
講演やイヴェント出演、雑誌対談を繰り返し、
高級外車を乗り回しているようですが、
その前にやることはないのか、といった皮肉を述べたのです。
本人の所得からではなく、
スポンサー企業名義の車かもしれません。
外車に乗ってもそれが利益の範囲で、
初心を忘れず客に同じような満足度を与え続けているならば
友里も文句はいわないでしょう。
でも、銀髪に染めるまえに、
もっとやること、勉強すること、
初心にかえることがあるのではないでしょうか。

このサイトの主宰者が、
批判のコラムを掲載していただいたおかげで、
友里が反論する機会をえることができました。
ネタ不足も一時的に解消し、ありがたいことです。
お互い的外れな中傷は何の進歩もありませんが、
日本人が避けていた正面からのディベート合戦は、
何らかの前進をもたらす事もあります。

今後も皆様のご指摘、ご意見をお待ちしております。