第423回 今度は和菓子か辻口さん、和楽紅屋

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  • 2004年9月23日(木)
すっかりこなれてしまったというか、
オープン当初の熱気、行列がなつかしい
六本木ヒルズ・けやき坂通りの「ル ショコラ ドゥ アッシュ」。

温度管理や湿度管理をしているということで、
ショコラの販売スペースには関所が設けられていました。
つまり、店の最初のドアを開けて店内に入っても、
そのドアが完全にしまるまでは
ショコラ販売の部屋のドアを開けられなかったのです。
そして入場する客の数も制限していました。
外気が直接流れ込まないようという、
細心の気遣いと人数制限のおかげで無理に作られた行列は、
人気のあった時期は雨の日には客には厳しいものでした。

しかし私は雨の日に並んで入店しておおいに疑問をもったのです。
湿度管理をしていると言う割に、
店側は水滴のついた傘やコートに無頓着で
そのまま客をいれてしまいます。
加湿器のなかった時代、俳優や歌手は喉を護るために、
ホテルに宿泊した際は
カーペットに水をばら撒くと聞いたことがあります。
水分を室内に置くことにより、
室内の湿度を上げて喉を乾燥からまもるのでしょう。
つまり、傘やコートの水滴を放置し、
次から次へと入店させていたら、室内の湿度は
その温度の飽和状態になってしまうことが考えられます。
つまり、関所を設けていてもまったく意味がない、
ただの行列を作って目立たせ、
客寄せしているだけではと思ってしまうのです。

そんな雑誌などの他称・オーナーパティシエの辻口さんがなんと、
玉川高島屋に和菓子屋を出してきたとのこと。
「ル ショコラ ド アッシュ」のオーナーが辻口さんでないのは、
その経営元の「ワイズテーブルコーポレーション」のHPを見れば
すぐわかります。
「サルヴァトーレ クオモ」チェーンなどを経営している
多店舗展開会社です。
この店がオープンするまで、
辻口さんがショコラ造りを得意としているとは聞いた事がなかった。
あくまで、あるパティシエコンクールのチャンピオンとしての
名前を貸すだけの客寄せパンダに近いのではないでしょうか。

そして和菓子の出店。
ラスクのようなものをメインにしているようです。
たとえば、クイーンアリスの石鍋氏が、
ベトナム料理や中華などあらゆる料理に首を突っ込んで
商売にしてきているのと姿が重なります。
相変わらず金髪だか銀髪で、和服を着ている写真を見ましたが、
勘違い、舞い上がりに気づくにはまだ年が若すぎるのでしょうか。