第392回 この立地でこの価格は疑問、随息居 1

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  • 2004年8月23日(月)
この店が町田という立地ではなく、都心にあったなら
これほど評価されていたでしょうか。
山本益博氏や犬養裕美子氏絶賛の四川料理店であります。

私は四川麻婆豆腐を調べ食べ歩く過程で、
ある雑誌の記事によりこの店に注目しました。
今でこそ辛くて痺れる麻婆豆腐が認知されてきていますが、
本当の昔のレシピでは豚ではなく牛肉を用いているとのことです。
この随息居では、料理長の解釈でその味を再現、
1万2千円のコースをオーダーする客にだけ
昔のレシピを再現した麻婆豆腐を供すると
大々的に宣伝してありました。

町田駅からバスで約15分、
住宅と兼用と思われる2階建ての1階部分に、
円卓わずか1卓
あとはテーブルのキャパ30名前後の街場店構えの中華があります。

ランチは千円、
夜でも普通のコースで6~7千円くらいと言われていますので、
1万2千円という値付けはあまりに高い。
しかし、どうしてもその麻婆豆腐を食べたくて
仲間と訪問を決意しました。
事前準備として、各人がランチで普通の麻婆豆腐を体験。
しかし、供された麻婆豆腐は、
豆板醤などの旨みは感じるが辛さアップを願い出た割に、
花椒の香りと痺れを感じずまったく物足りないもの。
同じような価格の陳麻婆豆腐店や
スーツァンレストラン陳の方が刺激的で印象に残りました。

<明日に続く>