第389回 友里征耶のタブーに挑戦 その8「付き出し」を考える

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  • 2004年8月7日(土)
居酒屋へ入りますと、
まず有無を言わさずでてくるのがこの「突き出し」です。
うまくもない3~500円の小鉢を頼みもしないのに出してきて、
客に請求するこの営業スタイルを
最初に開発した店の経営者は天才です。
今ではこの「無理やり突き出し」が
完全に容認されてしまったようですが、
契約は発注者と請負者の合意によるはず。
前から疑問に思っていたのですが、
この突き出しを拒絶できるかどうか、
以前これを法律的に解説していた弁護士の記事を思い出しました。

結果は店側が折れなければ無理とのことです。
つまり、頼んでいない突き出しを引っ込めろと要求しても、
店側が
「うちはこういうスタイルだ。食べなくてもいいが請求する。
それが嫌ならば店に来なければいい」
と開き直られると、もうどうしようもないようなのです。

よく店側の主人の発言で、
「客が店を選ぶように、店も客を選ぶ権利がある」
というのがあります。
確かに税金を元に公共事業でやっているのではなく、
営利事業ですから当たり前であります。
店の方針が嫌ならくるな、というのは間違っておりません。
入るのをやめて突き出しを出さない店を探してその店へ行くか、
500円我慢するかが客側に残された選択肢であります。

あくまで客と店の立場がイーブンということで、
それはそれで納得するのですが、
そうなるとイーブンでないものが一つこの業界にはあるのです。
もうお分かりでしょう、料理店評価、料理店紹介です。
「オチ」は必ずこの辺りになるのがミエミエですが、
店側の開き直りも結構。
しかし、それならば客側からも多いに言わせて貰おう、
来たくなければ来るなというならば、
逆にこんな店には行ってはいけない、という
記事、意見、雑誌も増えてこなければ、
真のイーブンにはならないと考えます。

最近鳴り物入りで銀座にオープンした蕎麦屋「流石」。
昼にビールを頼むと、何と突き出しがでてきて、
それがサービスではなく500円請求されるとのこと。
夜ではないですし、居酒屋ではないのですから、
これってやり過ぎではありませんか。


注)最近の訪問では、
  スタッフは厨房に「お通し」とオーダーしていますが、
  この「お通し」が出てこないことがありました。
  当然請求はありません。
  たまたま忘れたのではなく、やめたのならばいいのですが。