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2008年03月15日

2回も一人で訪問してしまった、山利喜

森下の馬肉屋での待ち合わせ時刻を30分早く間違えたため、時間つぶしに訪問したのが去年の末のことでした。17時30分前だと言うのにカウンター、テーブルとほぼ満席でぎりぎりカウンターに紛れ込むことが出来ました。2階席は予約が出来るようですが、オープンして1時間足らずで店先に行列ができてしまっているのですから驚きです。この行列、馬肉料理を食べた後でも出来ていましたから、相当集客力がある店なのでしょう。
J.C.オカザワに言わせると「東京の3大煮込み」の1店とか。厨房には大きな鍋が2つ置かれておりました。入店したほとんどの客が頼むこの煮込みは550円、煮玉子入りだと600円です。玉子入りを頼んだのですが、残り汁を吸わせて食べるというガーリックトースト(300円)を頼み忘れてしまった。滞在時間わずか30分で、鮪卸「石宮」からの仕入れの証明がある赤身(7切れで1200円)、焼トン2つを食べきりました。
逃したガーリックトーストへの未練からか、今年になってまた無性に行きたくなり再び17時前に森下駅へ。17時のオープン時には10名以上が並んでいたでしょうか。こんな時刻から暇な人がいるものだと自分を棚にあげて感心した次第です。しかしこの居酒屋、男性客だけではなく女性客も結構多いようで、かなり儲かっているからか、至近距離に2号店まで出店しております。
今回は煮込みとガーリックトースト、赤身、焼トン4本に加えて、鶏レバーテリーヌ(750円)、牡蠣湊焼き(900円)、クレソンサラダ(400円)を一人で頼んでしまいました。
煮込みは浅い皿に入っているので量はそれほどありません。600円は決して安いほうではないと思いますが、ガーリックトーストに煮込み汁をしみこませた濃厚味は、正にJ.C.オカザワ好みといえるでしょう。量も多く濃厚な鶏レバーはまずまずでしたが、牡蠣の湊焼きは海苔細切りが多いだけのものでした。クレソンサラダはこの価格なら満足。ビール、神亀、グラスの赤ワインと整合性ないお酒を頼んでの支払いは7360円とかなり売り上げに貢献。
これだけ支払えば、CP良いビストロで充分楽しめると思いますが、たまには下町で一人居酒屋も悪くはないと考えます。

2008年02月16日

タレント関連の店がCP悪いのは定説、わだ家

昨年4月、西麻布にオープンした「お菜屋 わだ家」。和田アキ子の店としてマスコミにも大きく取り上げられた豚シャブがメインの居酒屋です。彼女の知名度や業界での影響力を気にする放送作家やタレント仲間のバックアップで、上々の滑り出しのようです。5月には大阪お初天神店も出し、HPで予約受付をするほどの繁盛さ。しかし運営母体は和田アキ子の個人プロダクション(株)エー・アンド・ケイと言われていますが、実際の運営は店舗プロデュースや居酒屋などをやっている(株)未知インターナショナルだという事実を知っている訪問客がどれほどいるか。事実、スタッフ募集はこの会社が行っており、オープン10ヶ月になるのに今さら募集職種に「料理長」があるのも理解できません。現在まで不在だというのか。
この店は居酒屋の位置づけなのに、生物(刺身など)を置いていません。体に良いと一夜干しの充実を謳っていますが、要は保存が楽なものに限定しているだけではないか。
オヤジギャグの「冷アッコ」(680円)、底が丸い器に盛ったすくい豆腐に出汁醤油と削りたての鰹節をかけるもの。揺れて食べにくいただの豆腐です。アッコの掌サイズという「わらじコロッケ」(980円)は思ったより小さくキャベツは切り置き。「わらじ」もイメージはありません。おススメの一夜干し「大トロサバの炙り焼き」(1480円)はまったく鯖の味わいがない。「のどぐろ」は1860円と安い訳です。よくこんな幼魚のようなもの見つけたと思うサイズなので、美味しくないのは当たり前です。一夜干しは頼まない方が無難。30分以上かかるはずなのに「豚シャブ」より先に来てしまった「銀シャリ」はまったく凡庸。そして「豚シャブ」(2400円)は2人前からしか頼めません。脂カスを浮かべた甘過ぎる出汁で野菜と一緒に食べるこの豚、七味や山椒、黒胡椒を多用しないと酒がすすみません。そして日本酒は1合1200円以上と高めの設定であります。
4人で豚シャブ3人前にその他の料理は1人前、そしてビールにボトル焼酎(7400円)と満腹を犠牲にしての〆は一人当たり7500円。お腹一杯になりませんでしたが、1万円支払ってまで満腹になりたくないレベルのこの料理。タレント店に傑出なしは定説です。

2007年10月20日

店構えと価格がミスマッチ、東京バルバリ


ネットで評判の宝町駅近くの「東京バルバリ」。店構えや内装は居酒屋、支払額は高額ビストロ、そして肝心の料理は中途半端と食後感は良くありませんでした。ネットの書き込みから、自称農産物流通業者「やまけん」さんの絶賛ブログに釣られている人が多いことがわかります。かなりの宣伝効果があったようです。
1階はカウンター主体、2階はグループ対応のテーブル席で、どの卓にも灰皿が常備されているのを見て、食後感への期待は薄れました。
今回の訪問の主目的は、その店名にもなっている西崎ファームの「バルバリー鴨」。ネット販売もやっている生産量が多い鴨だと思うのですが、特定ブロガーたちの煽り宣伝がしつこいのでその検証です。しかし、初っ端から肩すかし、なんと、バルバリ鴨はツマミの串しかなく、「やまけん」さんが絶賛していたメインは品切れでした。前菜は1200円以下ながら、メインのアグー豚、子羊、短角牛、仔鳩は3000円前後と値付けはそこらのフレンチ顔負けの価格で、雰囲気とのあまりの乖離に驚きです。
前菜は食材の味を隠すほど加工し過ぎが目立ちました。オマールのサラダにカレー風味、水茄子には甘辛味、ウニと冬瓜に温玉と食材の質を問わない味付け調理でありました。所詮居酒屋と言ってしまえばそれまでですが、「ジャイアンシェフ」と称されている人の調理と考えるといかがなものか。
アグ―豚、短角牛などメインはそれなりでしたが、この価格の食材ならどこで調理しても大差がつかないレベル。ランチでも評判というシェフカレー、ドゥミグラスが入っているだけの黒カレーですが、甘みがあるだけでどうってことない。
居酒屋なのに日本酒が少ないのも疑問。わずか3種しかリストになく、そのうち1種が品切れでした。その反面、焼酎の品揃えが多いのは、日本酒より利益率を高く設定できるからなのでしょうか。
料理は和風テイストではなく欧風に仕上げておりますが、その完成度は価格を考えると低い。居酒屋がホームグランドの人と違って、ブラッスリーやビストロがメインの客には物足りない調理の店と言えるでしょう。日本酒が少ないので安めのワインを頼んで一人1万円超。予想通りCP悪く、品切れのバルバリ鴨を食べる為の再訪を諦めました。