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2007年10月27日

居心地を犠牲にしてまで行くべき店か、四季ぼう坊

新橋赤レンガ通りで見つけたビジネス街の中国料理店、四季ぼう坊。店前には雑誌の掲載ページをこれでもかと張り出しています。こんな「客釣り」をしている店に旨いものなし、が友里の定説なのですが、中国料理に造詣が深いと言われる勝見洋一氏までが褒めている記事を見て、私は興味を持ちました。ネット検索すると称賛の書き込みの多いこと。「どっちの料理ショー」にも出演したようで、あの大味好きの「さとなお」氏まで褒めていたのが気になりましたが翌日ランチに飛び込んだのです。
うーん、なんと圧迫感ある店なのか。油がこびりついて滑る床、カウンターは清掃を考えて機能だけを重視したステンレストップ、と正にビジネス街の「チョイ食べ中華」の趣でありました。ランチは800円前後で、中国野菜炒めは850円を考えるとこんなものかと自分を納得させるしかない。夜の初訪問で衝撃を受けたという「さとなお」氏の評価に悪い予感を持ちつつ予約を入れたのは言うまでもありません。
夜の予約グループは2階の座敷テーブルへ詰め込まれます。狭さは覚悟していましたが予想以上に汚い。卓上の辛子は黒く変色していて使う気がしなかった。
メニューは全網羅的で豊富、フカヒレなど高級食材を除いて1000円前後と値付けはリーズナブルでした。我々は5000円コースに2000円の飲み放題を頼みました。前菜盛合わせのクラゲ、豚耳、蒸鶏などは量も多いが「味濃すぎ」で食べ切れません。「さとなお」氏が絶賛したのはこの味付けだからと納得。牛とブロッコリーの炒め物、揚げ物の餡かけもこの価格帯なら仕方ない調味料の添加で想定内のお味。麻婆豆腐は申し訳程度の花椒と味噌味だけで豆板醤の深みなく辣、麻が物足りない。土鍋はガス臭く、魚香茄子は甘いだけで酸味がなく、これでは学生街の中華と変わらないではないか。甕出し紹興酒もヘタっていて支払いは7000円強。これなら同じ街場の佇まいで同価格帯の「四川一貫」や「龍水楼」の方がはるかに良い食後感であります。各界有名人の絶賛に惑わされて夜に7000円以上も払いましたが、ランチがこの店の上手な使用法だと考えます。しかし、勝見さんや「さとなお」さんの舌、友里には理解不能であります。

2006年12月02日

あの店は今・・・、メゾン ド ウメモト 上海

当初は雑誌に料理や内装の写真を出しても店データを非公開にしていましたが、最近は公開しているようです。非公開と言う奇策が集客に結びつかなかったのでしょう。未だ20台半ばの若い料理人ですが、ヨイショ系ライターを取り込み篭絡させる術は料理のレベルをはるかに超えるもの。特に、大食いしか取り柄のない、自称「美食の王様」、実態は「大食いのオコチャマ」来栖けい氏を味方につけての見苦しい宣伝には辟易です。経験のなさを曝け出しているのがわからないのか、相変わらず日本一の寿司屋と奥沢「入船」を絶賛している来栖氏。しかし、常連客でもこの店が数ある都心の名店を差し置いて日本一だとは思っていないでしょう。そんな来栖氏が近著のパン評価本でべた褒した店の社長などを呼んで開いた出版記念パーティの会場に選んだのがこの「ウメモト」でした。評価対象の店経営者との癒着を晒すことを気にしない常識はずれの似非ライターと昵懇のこの中国料理店が、一般客にCP良い料理を提供するはずがありません。
これほどヨイショされ雑誌に露出していても、久々に訪問したその日の客入りは7割程度。味に煩そうな客は皆無でした。
この店のウリはなんといっても一年中食べられる上海蟹味噌料理。チャーハンや坦々麺に使用していますが、なぜ旬以外にも蟹ミソを冷凍でだすのか。答えは簡単。高額請求できるこの食材を使って季節外でも客単価を上げたいからです。単品売りではこのチャーハンや坦々麺は5千円前後とかなりの高額。しかし、マイナス30度に冷凍するとはいえ、蟹ミソだけは冷凍物でも味が落ちないものなのか。食通が鮪の冷凍物を嫌うように、イクラも生の時期を好むように、冷凍物はどんなことをしても質は一段落ちるものです。そしてもっと重要なこと。未だあまり知られておりませんが、夏季には上海蟹よりもっと希少で珍味とされている「黄油蟹」という食材があるのです。香港や地元ではわざわざ暑くなる時期この黄油蟹を楽しむもの。日本でも有名高額店、例えば福臨門でも食べられます。冷凍上海蟹に固執しなくてもその時期美味しい食材はあるのです。客単価が3万円前後で旬の食材を重視せず季節はずれの冷凍物を出すウメモト、似非ライターを信奉する人以外行く必要はありません。