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2007年05月20日

味のわからない業界人おススメ店の典型例、ステーキ 定谷

J.C.オカザワ氏から教えられた業界人や銀座のお姉さん御用達のジャンル不詳のコース料理店。秋元康氏、林真理子氏、そして清原選手も通うというこの店は入谷駅から徒歩10分、住宅街の中の一軒家であります。一応洋食にカテゴライズされると思いますが、価格設定はグランメゾン並みです。HPでは1万5千円、2万円、2万5千円の3コースとありますが、電話で主人に確認したところ、自称グルメの業界人たちが食べているコースは3万円以上のものだと言うのです。安いコースでは秋元氏や林女史の味センスのなさを糾弾できないと判断、無理して3万円以上のお任せコースを事前予約して友里は昨夏乗り込みました。
10席ほどのL字カウンターですが客入りは良くないのか店内は寂しい。ワインはカウンター横の棚に常温で保管されています。これでは高いワインを頼む気がしません。
料理は少量多皿コース。結論から言わせていただくと、この店の料理は鮑、牛ヒレ、牛タン、マツタケ、伊勢海老とアイテムだけは業界人が喜ぶ食材が出ますが、質は高くなく調理は家庭料理の延長線上のレベル。どこにも傑出さを感じません。
箸でも切れると評判の牛タンですが、茹でたものを炭火でさっと焼くだけですから当たり前です。シシャモは冷凍、早松(さまつ)は中国産ですから有難がる食材ではない。
絶賛のビーフカツは肝心の肉の旨みがない。蟹クリームコロッケは味濃く業界人好みなだけ。夏の方が旨いと主人が言っていたフグのタタキはまったく旨みを感じず、肉の刺身も同様。伊勢海老と早松天麩羅の素麺、ステーキと玉葱のサラダ、ヒレとアワビのステーキ、アワビとヒレのピラフなど成金が喜ぶ食材のオンパレードでしたがどれも満足しません。質に拘らず集めた高級食材を手間かけず調理しただけの家庭料理。調理法を変えても出る食材がほとんど重なるというセンスのなさ。いかに、業界人や作家が質や調理に関係なくこの手の食材がお気に入りであるかという証左と言えます。食材が落ちる安いコースは追って知るべし。
安いボトルワインにビール、グラスの白を頼んで一人4万円を軽く突破。フレンチのグランメゾンに相当する支払額で、街場の鉄板焼き以下の食後感。業界人や文化人の屯する店に旨いものなし、定説です。

2007年01月28日

業界人好みは立派に継承されていた、maqereau

六本木にあった「まっくろう」という洋食屋をご存知でしょうか。箸を用意し〆はご飯物を出すフレンチ風お任せコース料理と接客を担当するマダムがウリでありました。芸能人や業界人に遭遇できる店だったのですが、数年前に閉店してしまいました。しかし、この店が実はシェフの個人店ではなく、あの「ウシオ電機」の子会社系列だったことはあまり知られていません。芸能人や業界人の他、男性客が多かったのは親会社の接待だったのかもしれません。
その「まっくろう」に居た人をシェフに頂き、西麻布では飲食店不毛として有名なビル地下にこの夏出店してきたのが「maqereau」です。
テナントが入っているより空室の期間の方が多いこのビル地下ですが、オープン1年経たず撤退したフレンチ後にすぐ内装工事をしていたのでチェックしていたのです。オープン日にでていた花の贈り主が江川卓氏とアーネスト・ジンガー氏。江川氏の名前を見て芸能人向けの店と即判断、店名を確認して納得したのです。ワインはジンガー氏(大橋巨泉の娘婿のはず)の会社「ミレジム」からの仕入でしょうか。
客筋は変わらないようで、知人が行った時はアイドルタレントや昔世間を騒がせた女性TVプロデューサーが居たそうです。卓上の箸も健在。アラカルトとコースのメニューは、いずれも価格の明記がないのもこの手の店のお約束です。一般人にとって不明瞭で不親切。コースは1万8000円前後、アラカルトはポーションが小さい前菜を4皿選び、豚、牛、若鶏、仔羊からメイン1品選んで1万5000円前後とのこと。ワインも客層に合わせてか値付けが高い。シャンパーニュのクオーター瓶が3500円でしたがこの価格では街の店でフルボトルが買えるというものです。コースはオスと比べて相当安い甲箱蟹、ジュレの中にほとんど確認できないキャビア、貧弱なオマール、フォアグラ、鮑、米沢牛と質や調理はさておき味のわからない業界人や芸能人が喜ぶアイテムが満載です。シャンパーニュ、高すぎるグラスワイン白(2200円)にこの店では安めの赤ワインをボトルで頼んで一人3万円前後は、あまりに高いというもの。1年で一番予約が取りにくいクリスマスの週末でも当日夕方に予約が入ったとの知人の報告に納得した次第です。